代表宮﨑からのご挨拶
片付け整理収納コンサルタント
宮﨑 佐智子
数多くある「片付け」のサイトから当サイトを見つけていただきありがとうございます。
ご縁をいただき感謝いたします。
片付けの仕事を始めて早いもので15年以上、いや20年?近く経ちました。
その間にたくさんの方のお宅を拝見させていただきお手伝いをさせていただきました。
今まで長年続けてこられたのは、ご縁をくださった皆様のおかげです。
本当に有難く思っております。
私がこの仕事に就くきっかけになったのは、就活がうまくいかなかったからでした。
就活といっても、結婚後、子育てがひと段落して仕事を始めたいと思い、パートを探したときのことです。
結婚後に、夫の父の会社の総務・経理業務を教わりながら手伝っていました。
法務局関係、土木建築業許可申請書の知識を得たのもその頃です。
家族会社なので、関わるのが必然的に家族ばかりで、公私ともに家族との関わりで終わっていたので、外に出たい気持ちが強くなったのが正直なところでした。
娘が中学生、息子が小学校3年生になり子育てにひと段落したという気持ちもあり、すぐ決まるだろうと甘く構えて履歴書を数か所に送ったのが最初でした。
それまでの経歴と言ったら、専門学校を卒業してから、サンリオに入社し、そのあとはずっと服飾業界に携わり、販売はもちろん、企画・店舗運営、業務全般をやっていました。
途中1年半くらい化粧品販売もしましたが、ずっと接客業を主として10年くらい働き、結婚出産を機に家業の経営に携わるようになりました。
最初に出した数か所の履歴書がしばらくしたら戻ってきました。ということは・・・不採用だったのです。
気を取り直してまた出して・・・・不採用!!!
その繰り返しで、結局10か月くらいの間に50社くらい不採用をいただきました。
今思うと、事務職で会社勤めしたことはなかったので、結果は当然だったのかなと。
「どこからも雇ってもらえない、もう選んでる場合じゃない」と求人情報誌を取り出して目をつぶって、「開いて指をさしたところに履歴書を送る!これが最後!!!」と腹をくくって・・・えい!!!と指さしたところが、「富裕層向けの家事代行の会社のパート募集でした。
「え~~~!!! 家事代行・・お掃除の仕事やん~~~」内心どうしようと思いましたが、自分で決めたルールだったので、ひとまず履歴書を送ることに!!
数日後、筆記テストと面接に行き、合格をいただきました。
後で知ったのですが、100名以上受けて、なんと8名のみの合格だったそうで、それに入れていただいたのでした。
2週間らいの研修を受けたのです、結構厳しかったのを覚えています。
それがいい経験となったのは言うまでもありませんが・・・。
実際に家事代行・家事支援の業務をさせていただき、2年くらい働いて退職し、片付けの仕事を始めました。
パートで働いていた時に、いくら富裕層のお宅でも、収納部分は物であふれていたり、お掃除に伺ってもまずは片付けをしないと掃除ができないということを目の当たりにし、掃除の前にすることがあるのでは・・・と感じたのがきっかけでした。
タイミングよく整理収納アドバイザーの福岡1期生募集があり資格を取得。
その数年後に、アメリカのプロフェッショナルオーガナイザーの理論をベースに作られたライフオーガナイザ0期生募集というのを見つけ、速攻で申し込み、マスターライフオーガナイザーを取得しました。
それからは、片付けの作業、資格認定講師、セミナー・講演会といろいろな仕事をさせていただきました。
たくさんの方の片付けの悩みをお聞きして関わって感じ、気付いて、訴えてきたことは、
「モノに振り回されていませんか?」「あなたはどうしたいのですか?」
「片付けのことを考えてずっと過ごしますか?」ということです。
モノの整理の前にやることがあります。
それは・・・・「思考」と「感情」の整理です。
モノだけをどうにかしようと思っても、うまくいきません。
「自分自身を整理する」ことが先決です。それが、「思考」と「感情」を整理することす。
自分と向き合うことから始めると、目の前の「モノ」をどうしたいのか、が見えてきます。
自分だけでどうにかしようと思っても、家族がいたら一人ではどうにもできません。
自分の大事なものや価値観は、いくら家族でもわからないことが多いからです。
家族みんなで協力することが大事ですね。
片付けを通して、いろんな考えを聞いていくうちに、家族それぞれがどんな思いでいるのか、どんな価値観なのかがわかります。
片付けを始めると、最初は喧嘩になることもあります。でも時間を重ねていくうちに、絆が深まっていくことも少なくありません。
自分が変わると周りの人も変わります。空間が変わると暮らし・人生も変わり、そこで暮らす家族関係も変わります。
今、何かうまくいかないと思っているなら、目の前の空間を変えることからしてやってみるのもありですよ。
片付けの仕事に就いたきっかけは、本当に思いがけないことからでしたが、こんなに長く携わることになるとは、思ってもいませんでした。
「片付け」は単に「片付け」ではなく、思考と感情が大きく絡んでいて、「モノ」があり、「コト」があり、単純にモノを捨てればということではないことに1件行くごとに実感していきました。
収納のテクニックよりももっと重要なこと、それが心理学でした。
早い段階から、NLP米国神経言語プログラミングを学び、そして、アドラー心理学を学んできました。
おひとりおひとりに寄り添える、そんな片付けのプロなれるよう、学びは現在も進行中です。
一人でも多くの人が、「片付け」に振り回されることなく暮らせるように、自分の思う暮らしを手に入れられるように、と思いながらお手伝いをさせていただいています。
「片付け」を楽しいと思ってくださる方が一人でも増えることを願いながら仕事をさせていただいております。
どこかでお会いできるのを楽しみにしております。